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『 完全防水 開発秘話 』
第一章
なぜ?
ハッピーサーフは、ドライスーツの『 完全防水化 』に挑戦する必要があったのか?
それは、
私自身が、長年の極寒の海での我慢のサーフィンを繰り返し体を冷やし続けた結果、
約半年間もの間、日常生活が困難な状況に追い込まれたからである。
『 歩行困難 』
腰を起点に左足のつま先まで、一切の感覚を失ってしまったのである。
症状は深刻であった。
更に、麻痺と共に鋭い痛みが、一日中脳を刺すのである。
左半身の麻痺は、肉体を蝕み。
鋭い痛みは、精神を蝕んで行った。
痛みを忘れる事が出来るのは、眠りについている時だけ。
目が覚めれば、すぐに麻痺と鋭い痛みとの戦い・・・・。
肉体が限界を超えてしまったのが、冬が終わった初春の3月。
そして、何とか足を引きずりながらも、リハビリを開始できたのが、秋も深まる10月。
あの頃の事は、あまり思い出したくもない記憶だが、
今思えば辛く厳しいあの経験が、ドライスーツへの熱い想いを加速させ、
ドライスーツの『 完全防水化 』へと突き動かしていった動力源であった事は確実である。
第二章
『 辛いリハビリの最中に考えた、ウェットスーツの疑問と不満 』
動かなくなった左足の感覚が微かに戻り始めて、初めて気が付いた事。
それは、
左下半身の筋力が全く無くなってしまい、
自分の意志で左足を動かせなくなってしまっていたという事である。
痛みと麻痺との戦いで約半年もの間、殆ど歩行するという動作を行えなかった結果である。
脳が足の指を動かす指令を出しても、指すら動かせない・・・・。
まずは、指を動かす感覚と筋力を取り戻す。
私のリハビリは、そんな事からのスタートであった。
指が動かせるようになれば、次は足首、次はヒザと、少しずつだが確実に体の感覚は戻っていった。
その頃、少しだけ心に余裕が出来てきた私は、リハビリを行いながらある事を考えていた。
それは、
『 もしも体が回復しても、今のままサーフィンを続けていたのでは、また同じ事の繰り返しとなるであろう。』
という、不安と、
『 なぜ、冬のウェットスーツはあんなにも生地が厚く保温力が高い筈なのに、あんなにも体が冷えるのだろう?』
という、疑問。
『 なぜ、冷えるんだ?』
あの頃の私の頭の中は、冬のサーフィンの寒さを根本から何とか出来ないものかという、
モヤモヤした思いだけが支配していた。
第三章
『 リハビリの成果、ドライスーツとの出会い 』
何とか私の体が歩行を可能とするまでに回復し始めた頃には、季節は冬。
その当時の私の頭にあった『 なぜ寒い? 』という疑問は、
ある答えに辿り着いていた。
それは、
どんなに生地を厚くしても、どれだけ生地自体の保温力が上がろうと、
スーツ内部に海水が浸入してしまうと確実に体が冷えてしまうという事。
それでは、
スーツそのものを『 完全防水 』にすれば良いではないか!
あの頃は、細かな事など一切考えずに短絡的に行き着いた想いであった。
その頃、
とあるウェットスーツ メーカーが、ドライスーツなるものを掲載したカタログを発行させた。
担当者の方が曰く、
今迄着用してきたラバー フルスーツとは、比べモノにならない位に暖かい。
そして、
海水の侵入が全くないと教えてくれた。
それを聞いた瞬間、私は天にも昇るほど嬉しかった!
私が辿り着いた答えと、完璧に一致するスーツとの出会いではないか!
その頃のサーフィン業界では、ドライスーツなんてという空気が蔓延していたが、
リハビリ中の私は、藁にもすがる思いでドライスーツに飛びついたのであった。
その頃の私の肉体は、懸命なリハビリの成果もあり、
ドライスーツが出来上がる頃には、日常生活を取り戻しつつあった。
第四章
『 従来品ドライスーツへの失望 』
サーフィン 復活の日。
この日をどれだけ待ち侘びた事か。
準備は、全て整った!
いよいよ、リハビリ パドリングの開始である!
波に乗れなくても良い。
だた、海に浸かれるだけで幸せ。
私はそんな思いで、新しい保温スーツ『 ドライスーツ 』を着用し、
意気揚々と腰~腹サイズの冬の小波の海へと漕ぎ出しました。
そして、
一発目の波を越えた瞬間である。
首と手首からニュルッと冷たい感覚が・・・・。
『 あれっ? 』
いやっ!勘違いだよな!
しかし、
何発もの波を越えて沖に辿り付くと、濡れている感覚は下半身へと移行していた。
それでも、信じたくなくて自分の感覚をごまかし続け約50分。
嫌な予感は、確信へと変わってしまった。
『 寒くて寒くて、仕方が無くなってしまったのです。』
まさかと自分の感覚を疑いながら、海から上がりドライスーツのファスナーを開けてスーツを脱いでみると、
そこには目も疑いたくなるような光景が広がっていた。
海水の侵入によって、つま先までびしょ濡れ状態。
ドライスーツの生地の厚みは、約3ミリ。
この生地厚で表も裏もジャージ生地。
内部が濡れてしまっては、春夏用のジャージスーツを着ているのと一緒である。
私は、濡れずに暖かいのではなく、寒くて凍えてしまったのである。
この一件で、私に差し込んできた一筋の光明は、光を失った。
この時の私の落胆ぶりは、酷いものであったと記憶している。
第五章
『 試行錯誤の日々 』
それから、メーカーに状況を説明し、商品開発の改善を促がしたが、これ以上の防水は難しいとの返答。
しかし、
私は出来ない筈がないと考えたのでした。
今思えば、まさに素人考えも甚だしいと思いますが、
何しろ、あの頃の私が再び健康にサーフィンを楽しむ為には、
ドライスーツを本当に濡れないように改良し、体を温めなければならなかったのです。
もう二度と、
痛みや麻痺に悩まされた日々に、戻る訳には行かないのです。
メーカーに出来ないのであれば、
自分で考え実験し、システムを創り上げるしかない!
私の決意は、とても固いものでした。
その日から、試行錯誤の実験の繰り返しが始まったのである!
出したアイデアは全て形にして、海に持って行き実験を繰り返しました。
実験を繰り返し、早一年。
しかし、
結果は散々なものばかりで、使い物にならない失敗作の連続です。
『 出来ない筈 』がないという、
何の根拠もない私の想いは、暗礁に乗り上がりかかっていたのでした。
第六章
『 目からうろこの発想の転換。そして完全防水へ 』
数えきれない程の失敗を繰り返し、
私自身も『 ドライスーツの完全防水化 』を諦めかけていた時、ふと考えたのでした。
今までのアイデアや実験方法は、当たり前過ぎではないか?
もっと、真逆の方向から物事を考えてみてはどうか?
そう思ったのでした。
そうと決めたら一気にアイデアの源泉も方向転換です!
この発想が功を奏すまでには、そんなに時間は掛かりませんでした。
ドライスーツの防水率は一気に上がり始め、
数ヵ月後には、とうとうに完全防水にまで辿り付いたのでした!
物事の見解を180度変えただけで、一気に結果が付いてきた。
なんて不思議な瞬間だった事でしょう。
『 完全防水 』
冬の海を真夏のような暖かさに感じる事が出来た、最初の日。
この結果に辿り付いた日の事は、今でも決して忘れる事が出来ません。
第七章
『 特許取得へ 』
ドライスーツの完全防水化に成功してから、私は本当の暖かさというものを初めて知ったのでした。
そして、今までを思い返してみて、あの寒さでは体を壊すよなと、しみじみと思ったのでした。
私は、真冬の海を快適に過ごす術を手に入れたのですが、
私がサーフィンをするエリアの当時のドライスーツ ユーザーは、
私のみと言っても過言ではない時代でした。
そして、ふと思ったのでした。
もしかして、
この暖かさは私だけしか体験していないのでないだろうか?
と、不意に思い付いたのでした。
そして、知り合いの伝手で弁護士事務所に依頼をして、
私のアイデアのオリジナル性を調べて頂いたのでした。
そして、判明した事実。
どうやら世界初の発明であるらしいという事が判明したのでありました。
それならばと早々に司法手続きに入り、特許を取得したのでした。
かの発明家は、こう言いました。
『 必要は発明の母である 』
また、
『 失敗は成功の素 』
とも言いました。
とてもつらい体験でしたが、もしも私自身が体を壊さなかったら、
『 ドライスーツの完全防水化 』なんて、突拍子もないことを考える事は一切なかったと思います。
こういった様々な要因が合い絡まって『 完全防水 ドライスーツ 』は、『 特許取得 』と相成ったのでした。
第八章
『 これからドライスーツのご購入をお考えの皆様へ 』
現在の市場には、様々なドライスーツが存在します。
背中にファスナーが有るもの、
胸部にファスナーが有るもの。
ファスナーが防水仕様ではないもの。
海水の侵入が有るもの。
しかし、
ドライスーツを選択する上で、絶対にブレてはいけないものが、一つだけあります。
それは、『 全く濡れないほうが暖かい 』という選択基準です。
体が濡れずに暖かいスーツの方が、断然良いという事です。
冬の寒さで体を壊した私が言うのですから、間違いありません。
体を一切冷やさないという、メリットの大きさは計り知れません。
腰痛やヒザなどの関節痛でお悩みの方、
寒さに敏感な方や、女性の方には、特にその効果を発揮致します。
我々ハッピーサーフの『 完全防水 ドライスーツ 』は、
皆様が感じている真冬の寒さを 単なる景色へと変化させます。
これからは、寒さを全く感じずに真冬のサーフィンを楽しむ時代です!
間違いのないドライスーツを選択し、快適な冬サーフィンを楽しんで下さいね!
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